人に話すという事
以前プランをするにあたって、建主さんの「言葉に言い表すことのできない要望」をいかにすくい上げることができるかが重要という話を書いたが、いざプランするとなかなか進まなかったり、良い道筋が見つからなかったりする(最後にはまとまるのですが)。
プランで行き詰まるのもそうですが、その後の打合せであったり着工してからも上手くいかなかったり思い通りに進まないこともあります。それらを納得をした上でまとめるのはプロとして当然なのですが、そんな局面に立たされたとき、どうしたらまとめられるのか、どう乗り切れるのかを日々意識していないと、その時になってその場しのぎになり、結果自信喪失するだけになる。
そんな時、学生の時にも、以前の職場の先輩にも「悩むよりまず手を動かせ」と良く言われた。ただぼーっと天井を仰いでただ考えるより、手を動かすことで何か得られるものがあるはず!と。
もちろん正しいし、僕もそう思う。ただいつもそれが正しいわけでもないとも思う。
だって何にも思い浮かばないのにペンを持ってやるべき事を書こうとしたり、はたまたペンを持ってエスキス帳と向き合うのなんて苦痛以外の何でもないです!
気分転換にスマホをいじったり、、、違うことに気がいってしまうパターンになると思います。
最近思ったと言うか実感したのは、こういう時には “人に話す” という事です。
自分の中では解決出来なさそうな事や、なかなかプランがまとまらない時、糸口が見えなくても、同業の友人や諸先輩方と話すとおのずと希望の光が差し込むことがある。
あれだけ行き詰っていたのに、話し終わるころには話の筋道がみつかったり、方向性がみえたりするから不思議で面白い。
結果 “人に話す” というのは、手を動かすのと同じぐらい得られることがあると思いました。
スムーズに何事もなく進めたいのですが、建物づくりとは白紙からの創造、そして白紙からの現場でのモノづくりであるので一筋縄ではいかなく、今までいろいろな方に “ご指導” を頂き着地点を見出しております。本当にありがたい。