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2019-10-16

普通の建築って..

「変わったというか、普通ではないような斬新な建物のデザインをしてほしい。」

こんな要望を聞くことがある。

 

設計事務所に期待される部分として、デザイン性の高い住宅をつくることは必ず求められる事なのですが、そればかりが僕たちの業務ではなく、設計意図を正確に伝えるための作図能力であったり、コストコントロール能力、打合せや現場を円滑に進めるためのコニュミケーション能力や問題を解決する能力であったりと、求められる力が多岐にわたる。

 

注文住宅であれば、建主さんのご要望をくみ取りカタチにする。

規格住宅であれば、どのような人たちに利用してもらいたいのか、ターゲットにしたいのか、理由や目的がある。そもそも建築は建主さんのお金を使い建てられるものなので、設計するにあたり、その土地と向き合い、そこに住む方や利用者の幸せを一番に考えなくてはいけない。

 

じゃあ普通の単なる箱を建てれば良いのかと言われると全然違う。上記で言ったように住む方や利用者の事を考えて設計したら絶対に単純なハコにはならないと思う。

丁寧に、心を込めて設計していったら、過程は同じかもしれないけれどプロセスが違うし、何より人によって求めるものが違うので。

 

だから無理に現実とかけ離れたプランはしない。それってエゴだから。

敷地の可能性や、その建物を使う人のことをイメージしながら素直に考えていくと普通に素晴らしい建築が出来ると思う。

 

つい先日、建主さんと設計契約を取り交わした。

竣工は来年ですが、スキップフロアーの空間が複雑に交じり合いながらも繋がりのある空間、そして視線の操作によって生まれる広がりのある空間。

素晴らしい住宅になるよう気合を入れて進めたいと思います!