fbpx
toggle
2019-11-04

史跡|名勝 02

右京区嵯峨嵐山で計画中の建物の許可申請がやっと下りましたので、行政立ち会いのもと試掘調査を行いました。

 

ココで言う許可申請とは、「史跡名勝天然記念物現状変更許可申請」のことで、この地は「史跡 天龍寺」「名勝 嵐山」とダブルで指定されている国内屈指の埋蔵文化財包蔵地なのです。

なので建物の基礎をつくる際の掘削作業で土を掘り起こす前に、試し堀りをして歴史上重要なものが埋まっていないか確認することが義務づけられています。

ちなみに、少しでも出そうな雰囲気であればそのまま発掘調査に入ります。およそ一ヶ月、、、。

 

さらに、調査の結果、遺跡なんか出た日には計画中の鉄骨の建物の大幅な変更をせざるを得なくなります。

というのも、発掘された遺跡は基本的には掘り起こさずに元ある場所から動かさずに保存するのが決まっています。という事は、遺跡よりも深い場所に建築することが許されないワケなので、可能性として重量の重い深い基礎の鉄骨の建物を、重量の軽くて浅い基礎の木造に変更しないといけなくなります。簡単に言うと、遺跡の上に建築する感じ。

 

 

 

結果から言うと、遺跡でませんでした。よかった。。。建主さんと共に一安心でした。

出なかったし言えることだが、多少歴史には興味があるので、正直何が出るのだろうと内心ハラハラしたし出てきた瞬間も見たかったので終日立ち会った。

 

 

 


写真ではわかりづらいが、現代の地層の下には幕末の地層、その下には江戸時代、室町時代の層があるみたい。

そしてどの時代か分からないが今では使わないような厚さの瓦がかなり出てきてました。

 

建物自体は計画の真っただ中なのでまだ着工は出来ないですが、一つ悩みの種が解決できホッとしました。これで心置きなく進めれます!