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2020-09-04

祝上棟!

嵯峨嵐山で工事を進めていた建築が上棟しました!

 

計画が始まったのは去年のGW明けからで、着工してからは何事もなく順調に進んでいきましたが、着工までの設計期間にとても長い時間をかけて進めていたのが今となっては良い思い出。とても感慨深いです。

長かったのは、計画地が国内屈指の埋蔵文化財包蔵地だったというのもあるのですが。。。

 

 

 

写真の通り構造は木造なのですが、当初は無柱空間のホールをつくることがご要望の一つにあったので、鉄骨造で進めていました。

ですが鉄の高騰などで予算が大幅にオーバーしたり、また鉄骨梁の接合に用いるボルトが無く工期も大幅に遅れるという(というか工期が読めない)事も重なり、どうしようか、、、と悩みの連続でした。

でも色んな方への相談や建主様との打ち合わせを重ね、構造は木造軸組工法(普段通りの木造)にI型複合梁(これも木です)を補強として入れることで、結果大スパンを飛ばし柱の無い大空間をつくることが出来ました!

 

まぁ簡単にざっくりと言いましたが、初めてということもあり実現するために施工や下準備がとても大変だったので、工務店さんには感謝しかありません。

 

今回思ったのは、建主様の要望の裏にある意図を読み取る。

この建築は鉄骨ではありませんが、ご予算を抑えながらも柱の無い空間とすることが出来ました。特殊な事のようにみえますが、結果一番合理的な方法でした。

 

デザインに優れた建築をご提案するのはもちろんですが、ただそれだけが仕事の本質ではなく、設計するというのは、本来こういう事なのだと思うのです。

 

まだまだ暑いですが完成まで気を緩めず無事に進めてゆきます!