独立後初めての設計をさせて頂いた西陣の家の建主さんから連絡があった。

- 西陣の家
連絡を頂いたのは、家の事ではなく営まれている料理店に棚を付けたり、収納スペース等を設けたいとの事でした。
どのような事をしたいのかご要望をお聞きし、少しの打ち合わせを終えお店を後にした。。。わけもなく久しぶりにお会いしたのもあり近況報告も兼ねて歓談をした。
まぁ仕事の話がほとんどで、建主さんとはご縁あり前勤めていた設計事務所からのお付き合いをさせて頂いているので、昔の話も少し。
お店はかなり奥まった住宅地にあり、視認性は悪く飲食店をするには条件は正直良くはない。
というのもあり独立される際には、心配してのことだと思いますが勤めていたお店の人や知り合いからこの場所では無理だろうとか色々と言われてたそうです(、、、そんな事言われてたんだ)。
ですが徐々に認知されてゆき、今ではミシュランの星を連続で取られています。
僕が言うのはおこがましい話なのですが、独立されてからも料理人として相当努力されていたのだと思います。
そんな建主さんは僕が尊敬する人物の一人なのですが、お店で使う食材の仕入れは毎朝、市場へ足を運んで買っているとのこと。
直接自分の目(目利き?)で見た方が良い物を買うことが出来るので、毎朝仕入れに行っているみたいです。
これも同業種の方たちから驚かれるそう。そりゃもちろん、配達の方が楽ですよね。
配達されるものが悪い物という事ではないですが、仲卸の業者さんも「人」なので配達でお願いするお店よりも、毎朝足を運んで買いに来る店主に良い物を提供してくれる。事もあるかもですね。
こんな話、僕にだからしてくれるのだと思います。
備忘録的な内容になってしまいましたが、建主さんのブレない姿に背筋が伸びました。
打合せと、とても勉強になる話を聞きお店を後にした。