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2022-08-04

どちらがよいのか

現在打合せを進めている住宅の性能について。

 

 

当初は以下の3パターンの仕様で検討していました。

➀窓をトリプルガラスにして断熱性能を強化、換気設備は通常の換気扇。

窓はペアガラスだが換気設備を熱交換器にして冷暖房負荷を抑える。

③ペアガラスで換気も通常の換気扇か。

 

➀と②で迷った結果、とりあえずの方針で、➀のトリプルガラスにして換気は換気扇。という事で進めていました。

もちろん窓は全てトリプルガラスにして熱交換器まで付ければ性能は格段にUPしますが、そこは建築予算との戦いな訳です。

 

で、どちらが得なのか、、、。

 

建主さんが➀を選ばれた理由が、熱交換器の消費電力が大きいというものでしたので、断熱性能と日射熱取得率、エネルギー負荷をそれぞれ計算してみました(計算では、➀のトリプルガラスは主要な大開口のみで他はペアガラスにしています)。

 

結果は・・・まぁ予想通りなんですが、➀は窓の性能が良いためUa値が下がり、②はQ値が下がるため冷暖房費が下がりました。

したがって冷暖房費の電気代については、②が安くなります。

 

そこに換気時の電気代の

・換気扇:15w=131.4kw/h=3,942円/年

・熱交換器:30w=262.8kw/h=7,884円/年

をそれぞれ➀・②へ計上すると、②の窓はペアガラスだが換気設備を熱交換器にして冷暖房負荷を抑える。方が冷暖房及び換気を合わせた電気代が2,500円/年ほど安くなるという結果となりました。

 

あとはトリプルガラス分の差額と熱交換器の施工費との比較です。

施工店により変動するかと思いますが、トリプルガラス差額が定価で約47万円、掛け率0.7だとすると約32万円ほどがペアガラス時よりも費用がUPします。

そして熱交換器の施工費が、換気扇本体との差額で30万円ぐらいになるかと思います。

ですので、建築費用的にはほぼ変わらずという感じです。

また電気代についても、2,500円/年(月にすると200円ちょい、、)ほどの差なので、こちらの費用的にもほぼ変わらずという感じです。

 

では、どちらを選ぶべきなのか、、、。

 

どちらが良いかというのは正直、選ぶ人によるのかと思います。(・・・えっ?)

 

長々と眠たくなりそうですが、決して金額だけでは表せないそれぞれの良いところ、好みもあるかと思いますので、建主さんと議論しながら選んでゆきたいと思います。

(計算の結果は建物によりカナリ変わりますので、毎回同じような結果になるとは限りません)